強制起訴、有罪立証へ 明石歩道橋事故“急造検察官”困難な道(産経新聞)

 平成13年7月の兵庫県明石市の歩道橋事故で、神戸第2検察審査会による起訴議決を受け、指定弁護士は20日、全国初となる強制起訴へとこぎつけた。しかし、神戸地検が4度にわたって不起訴と結論づけた事案である上、短期間に十分な補充捜査を行えたとは言い難く、公判での有罪立証へ向けてさらなる困難も予想される。

 指定弁護士は今月15日、元明石署副署長の榊和晄(かずあき)被告(63)を任意で事情聴取した。だが、聴取そのものは3時間ほどで終わったものの、被告が調書へのサインを終えたのは出頭から10時間余りがたった深夜。「不慣れだった」という調書の作成に時間がかかったためだ。

 主任を務める安原浩弁護士は刑事裁判の経験が長い元判事だが、当然ながら捜査の現場に携わった経験があるわけではない。他の2人の指定弁護士も同様だ。

 まずは早期の起訴を優先したため、以前から要望を受けていた遺族への聴取も起訴後に行うことになるなど、積み残した補充捜査も少なくない。弁護側への証拠開示に3カ月の猶予を求める意向を示したことからは、地検から引き継いだ段ボール19箱に及ぶ証拠の精査が、現段階では十分ではないこともうかがわせる。

 今後は公判に向けて冒頭陳述や論告の作成、さらには被害者参加制度への対応を行っていかねばならない。もちろん、事故の予見可能性や注意義務違反など課せられた立証のハードルも低くはない。安原弁護士は19日の記者会見で「公判維持できる確信をもった」と自信をのぞかせたが、“急造検察官”が歩まねばならない道のりは、決して平坦ではない。

【関連:明石歩道橋事故】
次席検事「必要な協力を行う」 元副署長を強制起訴
検察官役弁護士「有罪を確信」 元副署長強制起訴
強制起訴へ異例の紆余曲折、JR脱線の議決も影響か
JR脱線、立証へ高いハードル 「市民感覚」過剰制裁の危険性も
明石歩道橋事故で検察官役の指定弁護士と遺族が面談

「維新の会」府の資料流用 マスタープラン 橋下知事が陳謝(産経新聞)
「振り込め」口座用に保険証詐取=架空名義、容疑で2人逮捕−警視庁(時事通信)
まるごと富津の海の幸、ご当地グルメ「海堡丼」(産経新聞)
午前0時の販売に長蛇の列 村上春樹さんの「1Q84 BOOK3」(産経新聞)
宮崎の牛、口蹄疫疑い2例目(産経新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。